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「ミカエル・スタンダード」 Vol 2

さてこのカミデという男
明るくてめちゃくちゃ良いやつだったんだ…
とにかく明るい…
大阪出身だった…

3人とも仲良くて
事務所に人がいない時は
いろんな話をしてた…
たまに
飲みに行ったりしたっけ…

オレもカミデも
音楽事務所の給料だけじゃ
食えないから
事務所が終わってから
バイトをしていたんだよな…
オレはご存知新宿ロフトで
カミデは有名なディスコ
ツバキハウスだった…

当時の
オレの事務所で仕事といえば
「テレビ局行ってきて~」やら
「ラジオ局行ってきて~」
やら
果てには
「ケーキ買ってきて~」
みたいな(笑)
完全に雑用係だったよな…
でもまあ事務所にいると
なんか息がつまりそうになるから
ちょうど良かったけど(笑)

そんな中
カミデが口を開いた…
「ちょっと音出さない?」
ってな…
何やらカミデは大阪で
ハードロックバンドの
ボーカルやってらしい…

オレも毅も
「やろう!やろう!」
となった…

でも考えてみると
カミデはボーカル
オレと毅はギター

ベースとドラムが
いなかったんだよな…

そこで
オレがベースは丈慈を!と提案した…
丈慈は
毅とも面識あったから…
そしてドラムはというと
カミデが
いっしょに
大阪から出てきたケイゾーってやつが
ドラマーだと言ったので
ケイゾーに
頼んでみることにした…

そして
5人が
スタジオへ集結した…

これが
ザ・ルーディーズの
原点となる
始まりってわけだ…


続く


ザ・ルーディーズ
Singer
秋村恵丈